そばのち温泉
     suc4-c03  2007/1/27

なんだかスッキリしない今日があけた。
シャキッとしようと、先週下草刈りをした櫟林の中に放っておいた竹を100m程離れた畑まで7回程運んで汗だくになった。

ただいま11時。うまいそばでも食って温泉でもつかればスッキリするだろうと、急遽思い立って出かけることにした。

温泉セットの着替えとタオルをバッグに詰め込んで出発となった。11:30分。

ルートは、大分自動車道を九重インターで下りてそこから387号線を小国へと向かって走る。
小国にはあの有名な岡本豆腐店がある。曲がりくねった林の中に岡本豆腐店があるが、いつ通っても駐車場は満杯の盛況である。
一度味わってみたいとは思うが、この狭い駐車場に車を停める気になれない。


そのまま通りすぎて、北里柴三郎記念館を過ぎると小国町の道の駅へとたどり着く。
ここから212号線を大観望方面へ走るとそば街道へとたどり着く。
されど、今日は、南小国役場から県道40号線へ入り込んで、満願寺へと向かうことにした。

あの満願寺そばを目指す事にした。
少々狭い満願寺温泉街をすり抜けて、さらに狭い山道を走ると目的の”満願寺そば”に到着した。

我が家を出発してから1時間と30分。ただいま午後1時。

先客は車一台。早速玄関引き戸を開けて座敷へあがる。玄関にも座敷にも大きな鋳物製のだるまストーブが暖かく私たちを迎えてくれた。

少し照明を落とした落ち着いた座敷に座って、窓枠に丁度良く切り取られた外の景色が実に良い。

先ずは、良い香のそば茶でもてなしを受ける。
なかなかイイ感じの手作りお品書きから、私は、当店一番おすすめのセット膳の志賀瀬川千4百円
/お蕎麦(二・八そば)・かまだき御飯・そばの実けんちん汁・地元のお野菜を使った小鉢・・を注文した。

家内は、田舎そば/自家製の十割(とわり)そば千50円/国産の玄そばを石臼手挽き手打ちする完全自家製の逸品で、毎朝薪で火をおこし、立岩の湧水を使用し、大釜で茹でたお蕎麦とある・・を注文した。

満願寺蕎麦の売りである、自家製生ワサビが1本付いてくる。近くのワサビ田でつくられる物で、なかなかの香りと辛みがあり、そばを引き立てる。

さて、感想だが、十割そばも二八そばも歯ごたえ香りはなかなかの出来である。ツルッとした感触と噛んだ時の抵抗感のある歯ごたえと口に広がる香りが実に良い。


このまま塩で食してみたい気がした。
つゆも甘みを抑えたあっさりした物で私の好みである。・・・座敷の雰囲気も出てきたそばも申し分なし。
ただし、ここにたどり着くまでの道が少々狭く険しいのが玉に瑕と思うが、この道のりでたどり着いた満願寺そばに価値を感じるのかもしれ無い。

最高の満足を得て満願寺をあとに、今度は温泉へと向かう。

向かうは、途中で見つけた小国の亀山の湯である。
場所は、小国町西里麻生釣。国道387号線温泉銀座(私が勝手に付けました。)にある。壁湯温泉、宝泉寺温泉、川底温泉、菅原の湯、ホタル湯と温泉地が連なっている。

実は、昨年の秋口に満願寺そばをいただいて、帰りに立ち寄った温泉である。
要するに、そばのち温泉は一度取材しておきながらそのままになっていたものの再取材である。

それはさておき、亀山の湯を紹介するには大きく二つの理由がある。

その一つは、お湯の素晴らしさ。ナチュラルな透明感のあるお湯で、肌触りも実にマイルドで、源泉100%の掛け流しである(夏場は温度が高くなるので、少し水をたしてある。)。
二つ目の理由は、先客入浴後はすべてのお湯を落として掃除し、新しいお湯を入れて新客を迎える。

ここへ着いたのは3時半くらいだったろうか。気温は少しずつ下がって、1度くらいだろうか。雪がちらついてきた。

小走りで温泉へと走り、石造りの湯船へお湯が張られていくのを待つ。待つこと5分くらいでお湯は湯船から溢れはじめた。

早速冷えた体をすこし熱めの温泉へ沈める。
最高の心地よさを感じる瞬間である。

そばのち温泉・・・・今日の最高!

帰路は玖珠川沿いを上り、夢大橋を覗いて、やまなみ道とした。なんと、突然吹雪のような雪が舞い始め、幻想的な景色の中のドライブを楽しむことが出来た。・・良い一日に感じた。